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デンタルオフィス虎ノ門 | 院長ブログ

2026年1月30日

治療後に歯が痛いのはなぜ?その理由と対処法を徹底解説

「歯を治療したはずなのに痛い…」
虫歯治療や詰め物、根管治療の後に痛みが出て不安になることがあるでしょう。

多くの場合は、一過性のもので数日から1週間で軽くなりやすいです。これは処置後の刺激や噛み合わせが変わることによる炎症が原因のためです。

一方で強い腫れや発熱、眠れないほどの痛み、1週間以上の持続やぶり返しは再評価が安心です。

この記事でわかること

  • 治療後に歯が痛くなる主な原因
  • 痛みの持続期間の目安と異常のサイン
  • 自宅でできる対処法と受診の基準

虫歯治療や根管治療後に歯が痛いと心配になりますよね?

この記事を読めば、原因の整理が進み、次に取るべき行動が明確になります。ぜひ最後まで読んで、無理のない対処につなげましょう。

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治療後に歯が痛くなる主な原因

歯が痛い 原因

歯の治療後の痛みは、処置刺激による一過性の炎症や細菌の残存、再感染、咬合の不適合、稀な偶発などさまざまな要因が関係しています。

まずは全体像を押さえ、症状の質と経過で切り分けましょう。ここでは原因別に具体策を示します。

処置後の一時的な炎症

歯の治療後に数日から1週間で軽くなる痛みは一過性の炎症が多いです。削合や根管清掃の刺激で歯根膜や歯髄が反応するために起こります。

鎮痛薬を使用すると痛みが治まる、日単位で痛みが軽くなる、患歯で強く噛むと増悪しやすい場合には一時的な炎症の可能性が高いでしょう。

目安を整理します。以下が確認点です。

  • ピークは0〜3日
  • 冷温でしみるが日ごとに緩和
  • 強い咬合負荷で一時的に悪化

これらが当てはまる場合、正常経過の範囲と考えやすいです。軽快傾向なら経過観察で十分です。

細菌の残存や再感染による炎症

歯の治療後に痛みが長引く、いったん軽くなって再燃するなどの場合は、根尖周囲で炎症が続いている疑いがあります。微小な側枝に細菌が残り、ズキズキや咬合痛が続いてしまう原因です。

歯科医院を受診する前に以下の経過を確認しましょう。

  • 夜間にうずく痛みが強まる
  • 4〜7日で軽快せず日ごとに横ばいか増悪する
  • 頬の腫れ、膿の味やにおいを感じる

当てはまるものがあるなら、自己判断で様子見は避けましょう。レントゲンや再洗浄で原因を見極め、再処置や咬合調整を検討します。歯科医院での早めの再評価が安全です。

詰め物の高さや噛み合わせの不適合

噛むと響く痛み、一点で当たる感覚は、高さ過多や咬合の偏りが疑われます。高い面で先に当たり、歯根膜へ過負荷が集中するためです。朝起きると強い痛みが走る、片側だけ悪化するなどが目安になります。

自宅で傾向をつかみましょう。以下が簡易チェック方法です。

  • ゆっくり噛むと最初に当たる点がはっきりする
  • ガムを左右で噛むと片側で痛みが増す
  • 起床直後に違和感やだるさが強い

該当するものが多い場合は、早めに高さ確認を歯科医院へ依頼してください。微調整で負荷が分散しやすくなり、痛みの軽減につながります。

穿孔や歯根亀裂などの稀な要因

歯の治療後の改善が乏しく、急に鋭く走る痛みがある場合は、器具破折や根の穿孔、歯根亀裂などが背景にある場合があります。頻度は高くありませんが、炎症や再感染が長引きやすい点が特徴です。CTや拡大視野での精査が判断材料になります。

受診前に経過を整理しましょう。以下が確認点です。

  • 治療直後から痛みがほぼ変わらず持続する
  • 噛む方向で痛みが急に強まる、点で刺す感覚がある
  • 腫れを繰り返す、咬むたび違和感が増える

上記が当てはまる場合、早めの精査をおすすめします。原因が特定できると、封鎖、修復、抜歯の選択肢を比較検討しやすくなり、無駄な痛みの継続を避けやすくなります。

治療後の痛みの持続期間の目安

痛み 持続期間 目安

歯の治療後の痛みは時間経過で性質が変わってきます。まずは期間ごとの通常の範囲を知り、増悪や再燃が出た時点で再評価へ切り替えましょう。

ここでは日別の目安と行動の軸を示します。

0–3日:ピークが出ても徐々に軽快が目安

歯の治療直後から3日は、痛みが強く出ても不自然ではありません。削った刺激や洗浄の影響で、歯根膜や歯髄が敏感になっているためです。

鎮痛薬を飲みながら仕事や学業を続けられる程度で、日ごとに痛みが少しずつ和らいだり、噛んだときだけ一時的にズキッとするが、安静時は落ち着いたりする場合は、回復の途中と言えるでしょう。

以下の状態なら、通常の回復ペースに乗っている目安です。

  • 0〜3日は鈍い痛みや押すと痛い感じが中心
  • 冷たい物や温かい物でしみても、翌日には弱まる
  • 夜は眠れて、日中も動ける

これらに当てはまれば、慌てず様子を見ても差し支えありません。無理に患歯で噛まないようにしましょう。

一方で、以下の状態は受診を検討したいサインです。

  • 3日たっても痛みが強まる
  • 冷やしても和らがない
  • 噛まなくてもズキズキ続く
  • 眠れないほどの痛みや顔の腫れ、発熱が出る

このような場合は通常経過から外れている可能性があります。早めに歯科医院へ連絡し、原因の再評価を受けてください。

4–7日:日常生活に支障が減るのが一般的

治療から4〜7日目は、痛みがさらに落ち着いていく時期です。食事や会話が少し楽になり、鎮痛薬の回数も減るでしょう。軽い違和感は残っても、強い痛みが後退しているなら順調と考えてよいでしょう。

以下の状態なら、回復ペースに乗っている目安です。

  • 前日より痛みが少しずつ減っている
  • 噛むと軽く響く程度で、安静時は落ち着く
  • 鎮痛薬を飲む回数が減ってきた

これらに当てはまる場合は、無理を避けつつ様子を見ましょう。患歯で硬い物を噛まないよう引き続き注意してください。

1週間超やぶり返す場合:異常の可能性と再評価の目安

治療から8日目以降も痛みが残る、いったん軽くなったのに再び強くなる場合は、感染の残存や咬合の不適合など他の要因が疑われます。放置すると長引くため、早めに歯科医院で再評価するのが安心です。

再受診を考えたい目安は以下のとおりです。

  • 8日目以降も痛みが続く、または増えてきた
  • 夜になるとズキズキ強まり睡眠を邪魔する
  • 噛むと一点で鋭く痛む、高さの違和感が強い

該当が多いほど、自己判断で様子見を続けず歯科医院へ連絡してください。原因の確認後、再洗浄や咬合調整などを検討します。

激痛や腫れ、発熱のサイン

眠れないほどの激しい痛みや顔の腫れ、発熱は急に炎症が強まった状態かもしれません。市販薬が効かない強い症状は通常経過から外れているため、早めの対応が必要です。

すぐに受診・連絡したいサインは以下のとおりです。

  • 頬が腫れて口が開けにくい、飲み込みづらい
  • 38℃前後の発熱や全身のだるさがある
  • 安静でも拍動するような痛みが続く

このようなときは、冷やしすぎや温めすぎを避け、できるだけ早く歯科医院へ相談してください。適切な処置につなげることで悪化を防ぎやすくなります。

治療後に歯が痛い場合の自宅でできる対処法

自宅でできるケア

治療後に歯が痛いと感じたら、自宅でのケアも考えましょう。ただし、根本対応は歯科医院での受診で判断します。無理を避け、以下の方法を組み合わせましょう。

市販鎮痛剤の使用

適切な鎮痛剤は、歯の治療後の一時的な痛み緩和に有用です。炎症に伴う痛みにはNSAIDs※やアセトアミノフェンが広く用いられます。

用法と用量を守り、持病や併用薬がある場合は薬剤師へ相談しましょう。効きが弱かったり強かったりする場合には再受診のサインです。自己判断での過量内服は避け、効果が乏しければ早めに相談しましょう。

以下のように市販鎮痛剤の代表的な成分と特徴を整理します。

成分(例)主な位置づけ注意の一例
イブプロフェン炎症・痛みの緩和胃への刺激に留意
ロキソプロフェン炎症・痛みの緩和空腹時の服用を避ける
アセトアミノフェン痛み・発熱の緩和肝機能の持病がある場合は相談

表の内容を目安に、体調や常用薬に合わせて選びましょう。迷う場合は薬剤師へ確認してください。

※NSAIDs(エヌセイズ)とは「Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs(非ステロイド性抗炎症薬)」の略で、炎症や痛み、熱を抑える作用を持つ薬の総称のことです。

患部の冷却

治療後に行う外側からの冷却は炎症に伴う腫れや痛みを一時的に和らげます。頬の外側から10〜15分冷やし、間隔をあけて繰り返します。直接歯肉に氷を当てないようにしましょう。温めすぎは痛みを助長しやすいためしないようにしてください。冷やして楽になる範囲なら自宅ケア継続で構いません。

以下のような手順で冷却しましょう。

  • 保冷剤はタオルで包み、頬の外側から当てる
  • 10〜15分→休憩→再開のサイクル
  • 入浴や飲酒などの過度な加温は控える

刺激を抑えつつ一時的な緩和が期待できます。

食事の工夫

歯の治療後は刺激や負荷を減らす食事で回復を助けてあげましょう。硬い、粘る、極端に低温な食品は炎症部位を刺激しやすいためです。

やわらかい食事や患側を避けた咀嚼、極端な温度の回避が有用です。数日間の配慮で、痛みの波を小さくできます。

以下を意識して食事を選びましょう。

  • 硬い物やキャラメルなど粘着性食品を控える
  • スープやおかゆ、常温に近い飲食を選ぶ
  • 患側で噛まないよう配慮する

この工夫だけでも、症状のぶり返しを減らしやすくなります。

口腔清掃

清潔維持は二次感染の予防に役立ちます。やわらかめの歯ブラシで優しく磨き、強いうがいは避けてください。洗口液を使う場合は刺激の少ないタイプを選びましょう。痛む部位は力を抜いて清掃し、全体のプラークを減らします。

口内清掃をする際は以下の点に注意してください。

  • ブラシ圧は軽め、短時間で小刻みに動かす
  • 出血や強い痛みが出たら力をさらに弱める
  • 就寝前はとくに丁寧に清掃する

清掃方法を守って、刺激を最小限にする工夫をしましょう。

噛みしめや歯ぎしり対策

過度な力を減らすと、咬合痛の悪化を防ぎやすくなります。食いしばりは歯根膜へ圧を集中させ、痛みを増やしやすいためです。

日中は上下の歯を離す意識、就寝時はマウスピースの検討が有用です。力のコントロールで、痛みの波を抑えやすくなります。

自宅でできる以下の工夫を試してみましょう。

  • 「上下の歯は離す」を合図に肩の力も抜く
  • パソコン作業や運転時は顎に手を当てない
  • 朝の顎のだるさが強ければ歯科医院でマウスピースを相談する

これらを続けると、患歯への負荷が下がりやすくなります。

避けたいNG行動

炎症や痛みを長引かせる習慣は避けましょう。硬い食品での咀嚼やアルコールの摂取、長風呂などの過度な加温、効かない鎮痛薬の連用は逆効果となります。異常サインが出たら自宅ケアに固執せず受診へ切り替えてください。

以下は控えてほしい代表例です。

  • 患歯での硬い、粘る食品の咀嚼
  • 長時間の入浴や大量の飲酒
  • 独断での鎮痛薬の過量、長期連用

このラインを守るだけでも、悪化や長期化のリスクを下げられます。

治療後に歯が痛い場合の受診の目安

受診の目安

自宅ケアで和らぐ痛みもありますが、異常サインを見逃すと長引きやすいです。

ここでは、受診を検討する基準を整理します。迷う時は安全側に寄せ、早めに歯科医院へ相談しましょう。

1週間超の持続

8日目以降も痛む場合は歯科医院での再評価が安心です。感染の残存や咬合不適合など、追加対応が必要な背景が隠れている可能性があるためです。

日に日に回復するのが通常ですが、軽快しない、少しずつ増える、ぶり返すといった経過は注意が必要です。歯科医院での画像と触診で原因を確認し、再洗浄や調整を検討しましょう。

受診前に以下の経過を整理しましょう。

  • 8日目以降も痛みが残る、または強まる
  • いったん楽になってから再燃する
  • 鎮痛薬の回数が減らない

該当が多いほど、自己判断での様子見は避け、早めの受診が安全です。

噛むと強い痛みや夜間痛、自発痛の増大

噛んだ瞬間の鋭い痛みや、夜間に増すうずきが強いときは歯科医院へ要相談です。咬合の高さ過多、根尖部の炎症、残存感染などが疑われます。

一点で当たる感覚や寝入りにズキズキする経過は手掛かりになります。咬合調整や根管内の再評価で改善が見込めます。

以下が受診の判断材料の目安です。

  • 噛むと電気が走るように痛む
  • 夜間や安静時に拍動痛が増える
  • 鎮痛薬が切れると急に悪化する

症状が続く際は、負荷と炎症の双方を見直すため歯科医院を受診してください。

腫れや膿、発熱などの全身症状

腫れや発熱を伴う痛みは、急性悪化の可能性があります。炎症が根の外で拡大し、排膿や薬物療法が必要になる場合があるためです。

頬が腫れて口が開けにくい、だるさを伴うといった全身の変化は要注意です。市販薬に頼りすぎず、早めの受診や相談をしましょう。

以下はすぐに相談したいサインです。

  • 頬の腫れや嚥下のしづらさがある
  • 38℃前後の発熱や強い倦怠感が出る
  • 安静でも拍動痛が続く

該当する場合は応急対応が必要となるため、できるだけ早く歯科医院へ連絡しましょう。

被せ物や仮封の脱離、高さの違和感

治療後に歯の被せ物などが外れた、浮いた感じが強い、高さが合わないときは調整が必要です。放っておくと二次感染や過負荷を招き、痛みの長期化につながるためです。

噛むと片側だけ強く当たる、空気が漏れる感じがする場合は歯科医院で確認しましょう。早めの修復や調整で悪化を防ぎやすくなります。

以下の項目を受診前にメモしておくとよいでしょう。

  • 仮封や被せ物が外れた、動く感じがある
  • 甘味や冷気がしみやすくなった
  • 左右で噛み心地の差が大きい

この情報があると診察がスムーズになり、適切な処置に進みやすくなります。

よくある質問と回答

QA

歯の治療後に痛いと感じたときのよくある質問にお答えします。迷ったときは受診や相談を優先しましょう。

治療後の歯が痛いのは普通のこと?

軽い痛みやしみは珍しくありません。

削った刺激や薬剤の影響で一時的に炎症が出やすいためです。多くは数日から1週間程度で弱まります。

日ごとに軽くなる、鎮痛薬で生活できる程度なら経過観察で大丈夫です。反対に悪化や発熱が出たら歯科医院を受診しましょう。

噛むと痛いだけの場合の原因は?

詰め物の高さ過多や咬合の偏りが疑われます。

先に高い面が当たり、歯根膜に力が集中して痛みやすくなります。

以下の特徴があれば相談してください。

  • 一点で先に当たる感覚がある
  • 起床時に違和感やだるさが強い
  • 左右で噛み心地の差が大きい

当てはまるものがある場合には早めの高さ調整で楽になる可能性があります。

治療後に熱や腫れがあるときはどうするべき?

早めに歯科医院へ連絡してください。

炎症が根の外へ広がり、排膿や薬の対応が必要になる場合があるためです。

受診までの間は頬の外側を冷やし、長風呂や飲酒は控えてください。市販薬だけで粘らず、症状が強いときは優先して受診しましょう。

歯が痛いときに市販の鎮痛剤は何がいい?

イブプロフェンやロキソプロフェン、アセトアミノフェンが一般的です。炎症性の痛みに適した薬で、術後の一時的な疼痛に広く使われています。

選ぶ際は以下を参考にしてみてください。

  • 胃が心配:アセトアミノフェン寄りで検討
  • しっかり抑えたい:イブプロフェンやロキソプロフェン
  • 持病や併用薬がある:歯科医院で受診、薬剤師へ相談

用法と用量は必ず守り、効きが乏しいときは受診へ切り替えましょう。

治療後の歯が痛い場合の受診のタイミングは?

8日目以降の持続や悪化、夜間のうずき、腫れ、発熱が目安です。

感染の残存や咬合不適合などの追加の対応が必要な背景が隠れている可能性があるためです。

いったん軽くなってから再燃するケースも要注意です。迷うときは早めに歯科医院に相談してください。

柳瀬院長の総評|治療後の歯が痛いと感じたら我慢ぜずに受診しよう

歯の治療後の多くの痛みは一過性で、数日から1週間で軽くなりやすいです。一方で、1週間超の持続やぶり返し、噛むと鋭い痛み、腫れ、発熱があれば歯科医院での再評価をおすすめします。

処置の刺激や薬剤、咬合負荷、感染の残りなどが痛みを動かします。正常な経過では日ごとに弱まるためです。

自宅では鎮痛剤の適正使用や頬の冷却、やわらかい食事、やさしい清掃、食いしばり対策が役立ちます。硬い物の咀嚼や長風呂、飲酒、効かない鎮痛薬の連用はやめましょう。

受診のサインは、8日目以降の持続、夜間痛、腫れや膿、被せの脱離や高さ違和感です。

「痛いけど我慢しよう」という考えは、悪化を進めてしまいます。痛みが強まる前に歯科医院へ連絡し、原因を確かめて適切な処置へ進みましょう。

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 この記事を書いた人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

所属学会・勉強会

経歴

出身高校

  • 愛知県立明和高等学校

柳瀬賢人 – Wikipedia

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