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デンタルオフィス虎ノ門 | 院長ブログ

2025年11月15日

甘いものを食べると歯が痛いのはなぜ?虫歯と知覚過敏の違い【決定版】

「甘いものを食べたら歯がキーンとするのはなぜ?」
「検診で虫歯なしと言われたのに、甘い物だけしみて困る……」
このような悩みを抱えている方も多いでしょう。

主因は知覚過敏(露出した象牙質に甘味の浸透圧が作用)と、象牙質まで進んだ虫歯です。刺激の種類や痛みが続く秒数、どの歯なのかを確認してみましょう。今夜はしみ止め成分の歯磨きをし、無理のないブラッシングで応急対応してください。

【この記事でわかること】

  • 甘いものを食べると歯が痛くなる理由(虫歯/知覚過敏/その他)
  • 虫歯と知覚過敏の見分け方(刺激・時間・部位で判断)
  • 今すぐできる対処と受診の目安

この記事では、自分のタイプを短時間で見極めて、悪化を防ぐための解説をします。受診が必要なサインも具体的に整理するため、不安な方は読んでみてください。

ボタン30秒

甘いものを食べると歯が痛くなる理由

甘いものを食べると歯が痛くなる理由

甘いものを食べると歯が痛くなる主な原因は知覚過敏と虫歯です。加えて、詰め物の段差や歯の亀裂、歯ぐきの退縮なども関与します。

ここでは、それぞれの痛みについて説明します。

歯による歯の痛み

甘いものを食べると歯が痛い場合、象牙質まで進んだ虫歯が原因のケースが多いでしょう。象牙質まで進むと、甘味の浸透圧や冷たい刺激が細い管を通って神経へ届きやすくなるためです。刺激後にズキズキが続く、夜間にうずくといった特徴が出ます。

具体的には以下のような症状があるでしょう。

  • フロスが同じ隙間で毎回引っかかる
  • チョコを噛んだ後、20秒以上うずく
  • 甘い飲料で一点だけ鋭い痛み

着色や白濁、段差が見えた時は虫歯の進行を疑いましょう。持続痛や夜間痛があれば早めに受診してください。

覚過敏による歯の痛み

甘いものを食べると歯が痛くて数秒で消えるなら、知覚過敏の可能性が高いです。歯ぐきの退縮やエナメル摩耗で象牙質の細い管が露出すると、甘味の浸透圧や冷風、酸、ブラシの接触でキーンと短い鋭痛が出ます。

具体的には以下の症状がでます。

  • チョコの一口目だけ強くしみる
  • 冷水はしみるが常温水は平気
  • 痛む場所が日によって移動

短時間で消える痛みや移動する痛みは知覚過敏を疑ってください。まずはしみ止め成分と食べ方の工夫で負荷を減らしましょう。

その他の原因

虫歯や知覚過敏以外でも、甘いものを食べると歯が痛い症状は起こります。例えば、詰め物の段差(マージン不良)や二次う蝕で甘味が滞留しやすくなり、刺激が神経へ届きます。

歯の亀裂では、噛む瞬間に鋭痛が走るでしょう。前歯の歯頸部欠損や歯ぐきの退縮も誘発因子です。

具体的には以下の症状が出やすいです。

  • 銀歯の縁だけチョコで刺す痛み
  • せんべいで噛む瞬間だけピリッと走る
  • 前歯の付け根でブラシや甘味でピリッ

銀歯周りの段差や硬い物での瞬間痛、付け根のしみがあれば、修復や咬合、亀裂の評価が必要です。

虫歯と知覚過敏の見分け方

虫歯と知覚過敏の見分け方

甘いものを食べると歯が痛いときは、同じ痛みでも仕組みが異なります。刺激の種類や続く秒数、見た目、噛んだときの出方をそろえて比較しましょう。

刺激への反応

刺激への反応は最初が判断材料になります。甘・冷・風・ブラシでの反応パターンを横並びで確認し、判断しましょう。

刺激/反応知覚過敏の場合虫歯の場合
甘いもの瞬間的な鋭痛、すぐ消失じわっと増悪、刺激後もしばらく持続
冷たい飲食・冷風強く反応、数秒で軽快反応あり、進行で温かさでも悪化
歯ブラシの接触・うがい毛先や水流でキーン触刺激は弱め、甘・温で増悪
温かい飲食反応は弱め進行例でズキズキ、夜間に増強

甘く冷たいもので短時間痛むなら過敏の可能性が高く、甘く温かいもので継続的に痛むなら虫歯の可能性が高いでしょう。

痛みの継続時間と部位の定位

続く秒数と痛む場所は鑑別の芯になります。数値と再現性で整理し、迷いを減らしましょう。

項目知覚過敏の型虫歯の型
継続時間数秒〜十数秒で消失20秒以上、じわっと持続
部位の定位あいまい、日替わりで移動一点に限局、同じ歯で再現
再現性(食後)一口目で強い、すぐ治まる食後もしばらくうずく
夜間・自発痛まれ出やすい、寝ていても疼く

継続時間と痛さの感覚を総合的に判断しましょう。20秒超の痛みや一点限局が続く場合は、早めの受診を検討してください。

見た目のチェックポイント

鏡とライトを使って痛い箇所を観察してチェックしましょう。乾燥させてから斜め光で見ると段差や白濁を見つけやすいです。

虫歯の目安

  • 白濁・褐色の斑点
  • 溝の段差や欠け
  • フロスが同じ隙間でほつれ
  • 甘味が入り込む小さな穴

知覚過敏の目安

  • 歯ぐきの退縮
  • 歯の付け根のえぐれ
  • 冷風でのしみ
  • 広めの摩耗面

見た目に変化がなくても油断は禁物です。段差や白濁がはっきりすれば、虫歯寄りで検討してください。

噛んだときの痛みの感じ方

噛んだ瞬間か、離す瞬間か、鈍いのか鋭いのか。出方の違いは原因の手掛かりになります。

出方・タイミング示す可能性
噛む瞬間にピリッと鋭痛微小亀裂、咬合高接触せんべいで一点だけ刺す痛み
離す瞬間にズキックラックトゥースの疑いナッツで噛んで離すと響く
噛むと鈍痛、叩くと響く虫歯進行、歯根膜の負担ガムで広く重だるい
噛み替えで軽減知覚過敏寄り健側へ噛む面を変えると楽

噛み合わせで誘発される痛みは生活を乱しやすいです。一点鋭痛や離す瞬間の痛みが続くときは、咬合と亀裂を疑い、受診しましょう。

甘いもので歯が痛くなるときの対処法

甘いもので歯が痛くなるときの対処法

甘いもので歯が痛いときは、家でできる対応で刺激を減らしましょう。成分の選び方や食べ方の順番、ブラッシングの調整で負荷を下げてください。

受診が必要な合図も合わせて説明します。しみ止め成分の選び方と使い方

しみ止め成分はタイプで役割が違います。まずは成分重視で選び、正しい塗り方を続けましょう。2〜4週間は同じ製品で様子を見ると判断が安定します。

  • 硝酸カリウム:神経過敏の抑制
  • 乳酸アルミニウム:象牙細管の封鎖
  • フッ化物:再石灰化と虫歯予防

使い方の目安は以下のとおりです。

  • 米粒〜えんどう豆大の量
  • やさしい圧で2分みがき
  • 仕上げに薄く塗り、30秒保持
  • 就寝前を最優先

強研磨の製品を避け、みがき圧を弱めましょう。刺激の少ないマウスウォッシュと組み合わせると負担が下がります。

甘味の取り方

甘味の取り方を変えるだけでしみが軽くなるでしょう。甘いものの後に水分を取り、刺激を流し、停滞時間を短くしましょう。

  • 一口ごとに水で軽くすすぐ
  • 常温に近い飲食で温度差を減らす
  • 噛む面を健側へ切り替え
  • 粘着性の高い菓子は小さく
  • 就寝前の甘味は避ける

例えば、チョコを食べる時は一口の量を少なめにし、常温の水を合わせるといいでしょう。銀歯の縁が気になる日だけ、反対側で噛むと楽になります。

ブラッシング

ブラッシングの見直しで、露出した象牙質への負担を減らせます。圧と当て方を整え、付け根の磨耗を防ぎましょう。

  • ペン握りで軽い圧
  • 先端の毛が広がらない力が目安
  • 歯ぐきに対して45度で小刻み
  • 横みがきの強圧を避ける
  • 就寝前はフロス+ポイント磨き
  • 仕上げにしみ止めペーストを薄塗り

電動ブラシは弱モードで短いストロークに切り替えると刺激が減ります。歯の付け根は特にやさしく扱ってください。

やりがちなNG行動と様子見の期限

痛みがある日にやりがちな行動は刺激を増やす原因になります。

以下は避けましょう。

  • 強いうがいや長風呂
  • 熱々・氷入りの飲食
  • 硬い菓子やナッツの長時間咀嚼
  • 就寝前のアルコール
  • 自己判断の抗生物質

セルフケアで2〜4週間見ても改善が弱い時は受診のサインです。20秒超の持続痛、夜間にうずく痛み、一点に限局、叩くと響くがそろう場合は早めに相談してください。

甘いもので歯が痛くなるときに歯科で行う検査と治療

甘いもので歯が痛くなるときに歯科で行う検査と治療

甘いもので歯が痛い原因は一つに限りません。診察では原因を切り分け、刺激を減らしながら元に戻す道筋を作ります。

流れと治療の選択肢を先に押さえましょう。

検査の流れ

初診では痛みの出方を細かく聞き、再現テストと拡大視で確認します。負担をかけず、順番に進めます。

  1. 問診(甘・冷・温・時間・部位)
  2. 肉眼+拡大鏡での視診・染出し
  3. 冷刺激・甘味での再現テスト
  4. 咬合紙で当たりの偏りを確認
  5. 必要にレントゲン、電気パルプ検査
  6. 写真記録と説明、ケア計画の提案

知覚過敏の治療

知覚過敏は刺激の入口をふさぎ、神経の興奮を落とします。処置は短時間で終わる内容が中心です。

  1. 薬剤塗布(しみ止め、フッ化物)
  2. 象牙細管の封鎖コーティング
  3. 歯頸部欠損の小さなレジン修復
  4. ブラッシング圧と器具の見直し指導
  5. 咬合の微調整(高い接触を低減)

処置後は刺激テストで確認します。自宅ケアの継続で効果が安定するため、歯科医師の指示に従いましょう。

虫歯の治療

虫歯は進行段階で方法が変わります。削る量を抑え、密に封鎖する方針です。

  • 初期:再石灰化の支援と経過観察
  • 象牙質に達する小~中:MIレジン修復
  • 自発痛や夜間痛:根管治療を検討

処置前に痛みの再現を確認し、処置後は段差や接触の高さを調整します。

詰め物の再封鎖・研磨と噛み合わせ調整

甘味で銀歯の縁だけ刺す場合は、段差や二次う蝕が疑わしいです。まずは境目を見直します。

  • マージンの研磨・再封鎖
  • 二次う蝕があれば置換修復
  • 咬合の偏りを調整
  • クラック疑いは色素・咬合で精査

段差が消えると、甘味の滞留が減りやすいです。再現テストで確認しましょう。

回復の目安

回復の目安を知っておくと迷いが減ります。

以下を基準に経過を見てください。

  • 知覚過敏の塗布:当日〜数日で軽減
  • コーティング:1〜2週で安定
  • レジン修復:当日から食事可、違和感は数日で軽快
  • 咬合調整:その場で楽になる例が多い
  • 根管治療:痛みは数日で沈静、通院は複数回

改善が鈍い、夜間痛が続く、叩くと響く場合は早めに再診しましょう。

歯の痛みを起こしやすい飲食物

歯の痛みを起こしやすい飲食物

甘いもので歯が痛いと感じる日は、取り合わせと食べ方で症状が変わります。成分や性質で刺激が強まるため、タイプ別に原因と対策を押さえましょう。

チョコレートやキャラメルなどの高糖・粘着性

高糖で粘る菓子は歯面に長く残ります。甘味が停滞すると象牙質へ刺激が届きやすく、銀歯の縁や小さな段差で鋭い痛みが出がちです。量より滞在時間に注意しましょう。

避け方と工夫

  • 一口量を小さめ
  • 常温の水で軽くすすぎ
  • 噛む面を健側へ切替え
  • 粘る菓子は小片に分割
  • 食後はフロスとやさしい磨き

代替の例

  • 高カカオ小粒チョコ
  • 溶けやすい口どけ菓子
  • 砂糖控えめヨーグルト

ワインやジュースなどの高酸性

酸性飲料はエナメルを柔らかくし、直後の甘味や冷刺激でしみが増えてしまいます。酸っぱいものと甘いものの連続摂取は負担が大きいでしょう。温度差も重なると反応が強くなります。

避け方と工夫

  • 食中に水を合わせる
  • うがいはやさしく短時間
  • 飲用後は30分空けて磨き
  • 氷なし・ぬるめで摂取
  • だらだら飲みを回避

代替の例

  • 無糖炭酸の小量
  • 常温の水や白湯

硬い・極端な温度

硬い食品は微小亀裂や高い接触で鋭痛が出ます。氷や熱々の汁物は神経への負担が増え、甘味を合わせると反応が跳ね上がるでしょう。

避け方と工夫

  • ナッツ・せんべいは小片
  • 片側だけで噛まない配分
  • 氷入り飲料は避ける
  • スープはぬるめで摂取

要チェックのサイン

  • 噛む瞬間だけ刺す痛み
  • 離す瞬間のズキッ
  • 同じ一点で毎回再現

強い刺激が続く日は、量を減らすより順番と温度で整えると楽になります。痛みが20秒超で続く、夜間にうずく、一点だけ鋭い痛みが再現する場合は、早めの受診を検討してください。

甘いもので歯が痛くなる再発防止策

甘いもので歯が痛くなる再発防止策

再発は正しい摂取を習慣化することで下げられます。砂糖は量より回数を整え、唾液を活かし、段差や二次う蝕は定期検診+PMTCでリセットしましょう。

記録を付けると変化が追いやすいです。甘味の時間と温度差を整え、無理なく継続しましょう。

砂糖の量より頻度を管理

甘味の一回一回で歯面は酸性に傾いてしまいます。量を少し減らすより、回数をまとめる方が効果が出るでしょう。

おやつは食後に集約し、だらだら飲みをやめてみてください。デスクの常駐菓子は片づけ、甘味の後は常温の水で軽くすすぎます。目安は1日あたり1〜2回です。キャンディは時間を決めて口の中でずっと舐め続けることをやめましょう。

唾液と生活習慣

唾液は酸を中和し、歯面を守ります。常温の水をこまめに取り、鼻呼吸を意識してみてください。

食事はよく噛みましょう。キシリトールガムは短時間で使い、口が乾く場面だけ活用するなど工夫してください。

就寝前のアルコールは控え、日中は上下の歯を離す姿勢(TCH対策)を意識します。起床時の顎だるさが続く人はナイトガードの着用を歯科医師に相談してください。

定期検診とPMTC

MTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科の専用器具でバイオフィルムや着色を物理的に除去するクリーニングです。家庭の歯みがきでは届かない部位まで磨き上げ、再付着を抑える滑らかな面に仕上げます。

同時に定期検診でマージンの段差や咬合の偏りを点検し、二次う蝕の芽を早めに摘みます。目安は3〜6か月です。

甘味で同じ場所が毎回しみる人、銀歯の縁で刺す痛みが出る人は前倒しで受診しましょう。処置後はしみが軽くなり、着色も整って見た目もすっきりします。

よくある質問と回答

よくある質問と回答

甘いもので歯が痛い悩みは、判断の基準が固まると迷いが減ります。

ここでは受診までの目安と、仕事中の対処をまとめます。自分の症状に近い項目を確認しましょう。

どれくらい様子見すべき?

自宅ケアを2〜4週間続けて反応を見てください。20秒超の持続痛、夜間のうずき、一点に限局、叩くと響く場合は、様子見せずに受診してください。

数秒で消える型は知覚過敏の可能性が高いです。しみ止め成分と甘いものを食べたら、水分を取り、軽くなるか確認しましょう。

神経を取ることになるサインは?

自発痛が長く温かさで増悪したり、夜間の拍動があり噛むと強く痛んだりする際は深部の炎症サインです。

鎮痛薬の追加で延長すると悪循環になりやすいです。銀歯の下の二次う蝕や深い亀裂でも同じ出方が出ます。迷う時は早めに診断を仰ぎましょう。

仕事中に痛みが出たら?

常温の水を少量ずつ取り、健側で噛むように切替えます。氷や熱い食べ物、炭酸は避けてください。

会議前などの大切なシーンではしみ止めペーストを薄塗りしましょう。帰宅後はやさしいブラッシングとフロス、就寝前の再塗布で整えます。痛みが続く日は受診の予約を取りましょう。

まとめ|歯科検診を定期的に受けましょう!

甘いもので歯が痛い主な原因は知覚過敏と虫歯です。見分けは刺激の種類や痛みが続く秒数、部位で確認しましょう。

知覚過敏は露出した象牙質に甘味の浸透圧が当たり短時間の鋭痛が出ます。虫歯は象牙質へ進むと神経が反応し、20秒超の持続や夜間痛へつながります。

痛みが出る夜はしみ止め成分を使い、やさしいブラッシングに切り替えましょう。高糖、粘着や高酸性は量より滞在時間と頻度を調整してください。

症状が続くときは、歯科で刺激テスト、咬合確認、封鎖コートやレジン修復、必要に応じ根管治療へ進むでしょう。再発は回数管理、唾液の活用、定期検診、PMTCで下げられます。

迷ったら早めに歯科医院へ相談しましょう。痛みが続く場合には受診予約を取り、今から甘いものを取ったら水分で流しましょう。

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当院、医療法人歯科ハミールの分院も、今後共よろしくお願いいたします。

 この記事を書いた人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

所属学会・勉強会

経歴

出身高校

  • 愛知県立明和高等学校

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