歯周再生治療 FAQ

歯周再生治療のよくある質問(FAQ)

歯周再生治療とは何ですか?

従来の歯周治療が「進行を食い止める」中心だったのに対し、再生療法は破壊された歯周組織を回復に導くことを目指す最新の治療選択肢です。炎症を抑えたうえで、失われた支持組織をできるだけ元の健全な状態に近づけることを狙います。まずは適応の有無を精査してご案内します。

どんな人が対象になりますか?

歯周病と診断された方、抜歯と言われたが残せる可能性を知りたい方、下がった歯ぐきを改善したい方などが対象候補です。
お口の状態や欠損形態(垂直性骨欠損・根分岐部病変・歯肉退縮 など)を評価し、再生で見込める改善度を説明します。

エムドゲイン法(EMDG)とは?

歯周組織再生療法の一種で、歯が生える時期に関与するタンパク質を歯根面に塗布し、歯槽骨や歯根膜などの再生を促す方法です。
2002年に厚生労働省の認可、2007年に先進医療として位置づけられ、世界40ヶ国以上で広く用いられています。適応は診査の上で判断します。

エムドゲインの適応例は?

代表的には、垂直性骨欠損(特定の歯の周囲が縦にへこんだ欠損)、根分岐部病変(根の分岐部まで破壊が及ぶ)、歯肉退縮(歯ぐきが下がった状態)などが挙げられます。状態に合わせて過度な介入は避け、長期安定性を優先して計画します。

エムドゲインの治療の流れは?

局所麻酔後、歯ぐきを切開→歯根面のプラーク・歯石を除去→欠損部にエムドゲイン・ゲルを塗布→縫合という順序です。
術式は歯周基本治療を経たうえで、適応・リスクを説明し、同意いただいてから実施します。術後は経過観察とメンテナンスを行います。

GTR(歯周組織再生誘導法)は受けられますか?

再生療法にはGTR法とエムドゲイン法が知られますが、GTRは吸収性膜の設置に高度な技能を要し、膜露出など感染リスクが指摘されています。当院ではリスクの観点からGTRは実施せず、現在はエムドゲイン法を主にご案内しています。

「バイオス」とは何ですか?

骨補填材の一種で、骨量・厚みが不足する部位の骨形成を補助します。天然ウシ由来で生体親和性が高く、2011年に厚生労働省が安全性・有効性を認可。再生治療やインプラント関連での骨造成の説明に登場する材料です(適応は個別に判断)。

歯肉退縮にはどんな再生法がありますか?(CTG)

結合組織移植術(CTG)は、上顎の口蓋から結合組織を採取し、歯ぐきが下がった部位へ移植して審美性と機能性の回復を図る方法です。
適応は退縮量・清掃性・咬合などを見て判断。
術式は切開→採取→移植→縫合の流れで進みます。

ガミースマイルも対象になりますか?

笑うと歯ぐきが大きく見えるガミースマイルは、筋肉・骨格・歯の大きさ/位置・歯並びなど原因が多様です。
原因に応じて、歯肉切除・歯冠長延長術・LIP(上唇粘膜切除)・ボトックス・矯正などの選択肢を検討します。まずは原因診断が重要です。

予約方法・診療時間・アクセスを教えてください。

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