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デンタルオフィス虎ノ門 | 院長ブログ

2025年11月8日

【保存版】インプラントの歯がない期間の目安と対処法を徹底解説

「インプラント中、歯がない期間はあるの?」
「仮歯で生活するのに支障はない?」
このような悩みを抱えている方もいるでしょう。

インプラントが骨と結びつくあいだに強い力を避ける必要があるため、歯がない期間は存在します。

歯がない期間の目安は下あご2〜3か月・上あご4〜6か月です。条件が合えば仮歯・仮ブリッジ・仮義歯で見た目と不便を小さくできます。設計とタイミングを整えれば、日常への影響を抑えやすくなるでしょう。

この記事では、以下を解説します。

  • インプラント治療中に歯がない期間はある?
  • 治療の流れと全体の期間の
  • 歯がない期間の対処法

期間の見通しが立てば、仕事や学校への影響を最小限にとどめ、計画的に治療ができます。

不安を一つずつ解いていきましょう。最後まで読んでみてください。

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インプラント治療中に歯がない期間はある?

インプラント治療中に歯がない期間はある

インプラント治療中には、歯がない期間があります。骨とインプラントが安定する間は強い力を避ける必要があるため、仮歯や仮義歯で見た目と機能を補います。

歯がない期間がある理由

歯がない期間が生まれる主因は、インプラントが骨と強く結びつくまで静かに待つ必要があるためです。

埋入直後は、金属表面に骨が伸びてきてくっつきます。強く噛む力や横揺れが続くと結合が弱まり、外れや炎症の元になるでしょう。二次手術後は、歯ぐきの形を整える時間も必要です。

前歯は仮歯で見た目を守りますが、当たりは弱めに調整しなければなりません。奥歯で初期固定が弱い時は、取り外しの仮義歯で負担を分散します。骨を増やす際は、その部位が落ち着くまでの待ち時間も必要です。

骨の結合と歯ぐきの安定を守るために、短い待機が入るのが理由です。

歯がない期間の目安

歯がない期間の目安は下あごで約2〜3か月、上あごで約4〜6か月です。初期固定の強さや骨造成の有無で変わってくるでしょう。前歯の見た目調整が入る場合は、待ちが少し長くなります。

期間の目安を以下のケースに分けた表です。

ケース見た目の回復噛む強さ目安期間
下顎(単独欠損)仮歯で当日〜数日弱く当てる2〜3か月
上顎(単独欠損)仮歯で当日〜数日弱く当てる4〜6か月
抜歯即時+仮歯当日から見た目を確保ごく弱く当てる全体3〜6か月
早期埋入(4〜8週後)仮歯・仮義歯で対応弱く当てる全体4〜8か月
遅延埋入+骨造成仮義歯で対応弱く当てる全体6〜12か月

見た目は仮歯で補えるため、無理な噛み方は避け、自分のケースに合った待ち方を選びましょう。

インプラント治療とは?流れを解説

インプラント治療とは?流れを解説

インプラント治療は、失った歯の根の代わりにチタン製の土台をあご骨へ固定し、上に被せ物を付けて噛む力と見た目を回復する治療です。

検査から最終装着まで段階ごとに進め、無理な力を避けながら、治療を進めましょう。

インプラント治療とは?

インプラント治療は、「人工歯根+土台+被せ物」で噛む機能と見た目を取り戻す治療です。

チタンの人工歯根が骨と結びつくと、歯の支えが再現されます。そこへアバットメント(支台)とセラミック冠を連結し、自然な形へ近づけます。

流れは、以下のとおりです。

  1. 診査診断(CT・型取り・咬み合わせ)
  2. 一次手術(人工歯根を骨へ固定)
  3. 骨との結合待ち
  4. 二次手術(支台を露出)
  5. 型取り
  6. 最終装着

1回法は手術日に支台を露出しておき、2回法は粘膜の下で静かに治すものです。虫歯や歯周病の治療、抜歯などの前処置が入る場合は、工程の前へ治療の工程が増えるでしょう。

段階を踏んで土台を骨に安定させ、最終の歯で仕上げるのがインプラント治療です。

インプラント治療の期間の目安

全体の目安は約3〜9か月です。治療期間は、部位や前処置で前後します。

かかる時間の多くは、骨との結合待ちが中心になるでしょう。下あごは硬く早め、上あごはやわらかいため長めにみてください。

治療期間の目安は以下のとおりです。

  • 準備(診査診断・説明):数日〜2週間
  • 前処置(抜歯・歯周治療):必要に応じて追加
  • 一次手術:1日
  • 骨との結合待ち:下あご2〜3か月/上あご4〜6か月
  • 二次手術〜歯ぐき安定:1〜2週間
  • 型取り〜最終装着:1〜2週間

骨造成や複数歯では、さらに1〜3か月がかかることを見込みましょう。即時仮歯を使う場合は、見た目は当日から整えやすいですが、、強く噛むことは控えてください。

工程ごとの待ち時間を合わせた合計が3〜9か月の目安になります。

インプラント治療中の歯がない期間の対処法

インプラント治療中の歯がない期間の対処法

歯がない期間は、仮歯・接着式仮ブリッジ・仮義歯で見た目と咬む力を補います。部位や初期固定の強さに合わせて選び、強い力は避けて進めましょう。

仮歯

仮歯は、インプラントへ弱い力で固定して見た目を整える方法です。初期固定が十分に得られた際に選びやすい対処法です。

前歯では当日から人前へ出やすくなるでしょう。咬み合わせは弱めに調整し、硬い食べ物や前歯での噛み切りは控えてください。

外れた時は保管して早めに歯科医院へ相談や受診をしましょう。清掃はやわらかいブラシで優しく当てます。

接着式仮ブリッジ

接着式仮ブリッジは、両隣の歯へ樹脂で接着して欠損部を仮の歯でつなぐ方法です。インプラントへ力をかけずに見た目を保てます。

外れやすい性質があるため、キャラメルやガムは避けましょう。前歯の短期利用に向き、会議や写真の予定がある時に使い分けやすいです。

外れたら無理に再装着せず、そのままの状態で受診してください。

仮義歯

仮義歯は、取り外し式で口全体をカバーしやすい方法です。複数歯や奥歯の欠損で力が集まりやすい時に便利です。

清掃しやすい一方、違和感が出やすいので、慣れるまで装着時間を段階的に伸ばしていきましょう。

食事中は沈み込みを感じやすいため、やわらかい献立からスタートしてください。就寝時の取り扱いは医師の指示に従いましょう。

対処法の比較表

ここでは、仮歯、接着式仮ブリッジ、仮義歯の3つの対処法を表でまとめました。比較しながら、自分に合っている対処法を整理しましょう。

項目仮歯接着式仮ブリッジ仮義歯
見た目の自然さ高い中〜高
インプラントへの負荷低め
(設計で弱く当てる)
なしなし
外れやすさ高い低い
違和感低〜中中〜高
清掃のしやすさ高い(取り外し清掃)
追加費の目安低〜中
向いているケース・前歯の審美
・初期固定が強いとき
・前歯の短期対処
・初期固定が弱いとき
・複数欠損や奥歯の欠損が広いとき

歯科医師と相談し、指示に従いましょう。

歯がない期間に注意すること

歯がない期間は、強い力を避けて清潔を保つように心がけましょう。

食事はやわらかく、ぬるい温度のものへ切り替えます。前歯で噛み切らず、ナッツやキャラメルなど粘る菓子は見合わせてください。

清掃はやわらかいブラシで周囲から優しく当て、すすぎは弱めに短時間で済ませます。48〜72時間は長風呂や激しい運動、飲酒を控えましょう。

仮歯や装置が外れたら保管して受診してください。日ごとに痛みが増える、発熱や悪臭、長く続く出血は早めの相談が安心です。

インプラント治療中の歯がない期間の食事と生活

インプラント治療中の歯がない期間の食事と生活

歯がない期間は、段階的に食事と生活を通常へ戻していきましょう。強い力と強い刺激を避け、清潔を保ちながら、予定を組み立てることをおすすめします。

経過日数ごとの早見表

ここでは、経過日数ごとの食事や生活の目安を表にしました。1人で悩まず、表を参考にして生活しましょう。

時期食事(OK/NG)清掃・うがい生活の目安
Day0〜3OK:雑炊・茶碗蒸し・ヨーグルト
NG:ナッツ・揚げ物・熱い汁物
・弱めのすすぎ10秒
・やわらかいブラシで周囲のみ
・長風呂・激しい運動・飲酒は控える
・就寝は枕高め
1週前後OK:やわらかい肉・白身魚
NG:固いパン・ガム
・清掃範囲を少し拡大
・強いうがいはまだ控える
・軽い散歩
・短時間勤務
・サウナNG
2〜4週OK:通常食へ段階的に移行
NG:極端に硬い塊
・通常のブラッシングへ段階復帰
・フロスは指示後
・運動を再開
・飲酒は少量から

無理は禁物です。痛みや腫れが強い日は、前の段階へ戻して負担を下げましょう。

翌日の仕事・運動・飲酒・入浴の目安

翌日の仕事は、多くの内勤であれば短時間から再開できます。会議や来客が続く日は、午後スタートやオンラインへ切り替えると安心です。

運動は48〜72時間控えめにし、ウォーキング程度から始めましょう。飲酒は回復後まで待ち、まずは少量にとどめてください。

入浴はぬるめで短時間にしてください。サウナや長風呂は腫れを強めるため、時期をずらしましょう。

トラブルが起きたときの対応

出血がにじむ時は、ガーゼを当てて20分間圧迫します。強いうがいは中止してください。

仮歯や装置が外れたら、拭いて保管し、そのまま歯科医院へ連絡し、受診しましょう。

日ごとに痛みが増える、38℃前後の発熱、悪臭や膿、開けにくさが続く場合は早めに相談しましょう。

食事はやわらかい献立へ戻し、就寝時は枕を高めにして安静を確保します。焦らず、段階を守って回復を進めましょう。

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラントは、噛む力と見た目を総合的に回復しやすい治療です。一方で、外科処置と期間、費用が負担になります。強みと弱みを整理し、自分の優先度で選びましょう。

メリット

インプラントの強みは、噛む力と見た目のきれいさを両立できる点です。

隣の歯を守りながら、自分の歯に近い使い心地へ近づけることができるでしょう。

以下が主なメリットです。

  • 隣の歯を削らない
  • 見た目が自然に近い
  • 噛む力を取り戻しやすい
  • 発音・会話が安定しやすい
  • 取り外しの手間がない
  • 長期の維持管理を設計しやすい

長く使うには歯科医師の指示に従い、定期検診と正しい清掃を守りましょう。

デメリット

一方で、外科処置や長期にわたる治療、費用の負担が大きいことは無視できません。生活習慣などで計画が変わる点もデメリットでしょう。

以下が主なデメリットです。

  • 外科処置が必要
  • 治療に数か月かかる
  • 費用負担が大きい
  • 清掃のコツが要る
  • 喫煙や全身状態で制約が出る
  • 骨造成が加わる場合がある

不安があれば無理に進めず、その場で疑問を解消してください。見積とリスク説明を比べ、納得のいく選択をしましょう。

インプラント以外の治療法

インプラントだけが治療ではありません。ブリッジや部分入れ歯も選択肢に入るでしょう。違いを比較し、生活との相性を見極めましょう。

項目インプラントブリッジ部分入れ歯
歯がない期間の短縮仮歯で当日対応が可能な設計あり仮歯で見た目をつなぎやすい装置で当日から見た目を補いやすい
見た目自然に近い自然に近い種類により差が出る
咬み心地安定しやすい良好沈み込みで差が出る
隣在歯への影響削らない支台歯を削る負担は少なめ
違和感少なめ少なめ初期に違和感が出やすい
取り扱い固定式固定式取り外し式
期間の見立て3〜9か月
(設計と部位で前後)
比較的短い比較的短い
費用感高め中程度低〜中程度

迷ったら、歯を削らないか、取り外しに抵抗がないか、見た目と噛み心地の優先度はどこかを整理しましょう。

歯科医師と相談し、診断で骨量や初期固定の見込みを確認し、自分に合う計画へ進めてください。

よくある質問と回答

よくある質問と回答

学校や仕事に支障がないように治療を進めたい方や何日も休めない方も多いでしょう。

ここでは、よくある質問にお答えします。

仮歯や入れ歯をすぐに入れられないの?

初期固定が弱い、感染がある、骨造成を合わせた、などの条件では当日装着ができない場合もあります。見た目は接着式仮ブリッジや仮義歯で補うこともできるため、歯科医院で相談しましょう。

インプラントの治療期間は前歯と奥歯で変わる?

前歯と奥歯では、治療期間が変わります。前歯は見た目の調整が入りやすく、仮歯で形を整えることが可能です。奥歯は噛む力が強いので、負荷を弱めにして結合の期間を確保する必要があるでしょう。

翌日の仕事・会議は可能?

内勤の場合は、短時間なら再開できるでしょう。会議が続く日は午後からオンラインへ切り替えるなど無理のないように調整してください。

接客や長時間の外出は、腫れの様子を見て、無理をしないようにしましょう。

痛み・腫れは何日で落ち着く?

痛みと腫れのピークは1〜2日目です。4〜5日目で軽くなり、1週間前後で日常レベルに戻るでしょう。ただし、増悪や発熱が出たら早めに相談しましょう。

芸能人の白い歯は、インプラント?

白い歯は、セラミック治療や矯正など多くの方法があります。インプラントだけではありません。気になる見た目は歯科医院で選択肢を比較してください。

まとめ|インプラント治療を知って計画的に進めよう

インプラント治療中に歯がない期間はあります。ただし、設計とケアを整えれば、見た目や生活の不便は小さくできるでしょう。

人工歯根が骨と結びつくまで強い力を避ける必要があるため、短い待機が入ります。二次手術後も歯ぐきの形を整える時間が必要です。無理に噛むと結合が揺らぎ、痛みや脱離の誘因になるため、歯科医師の指示に従いましょう。

治療期間の目安は下あご2〜3か月・上あご4〜6か月です。仮歯・接着式仮ブリッジ・仮義歯で見た目を補い、食事はやわらかく、うがいは弱めにしてください。運動と飲酒は48〜72時間控えめにし、発熱や増える痛み、長引く出血があれば受診しましょう。

費用や治療期間、ブリッジ・部分入れ歯との比較も事前に確認しておくと安心です。

担当医と相談し、自分の優先度に合う方法を選んでください。検討の結果、他の選択肢が合う場合もありますし、やはりインプラントが最適と判断できる場合もあります。まずは診査と見積から始めましょう。

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当院、医療法人歯科ハミールの分院も、今後共よろしくお願いいたします。

 この記事を書いた人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

所属学会・勉強会

経歴

出身高校

  • 愛知県立明和高等学校

柳瀬賢人 – Wikipedia

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