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デンタルオフィス虎ノ門 | 院長ブログ

2025年9月9日

歯が痛いのに虫歯以外?原因と対処法をわかりやすく徹底解説!

歯がズキッと痛むのに「虫歯はありません」と言われる、そんなときは、歯ぎしり・食いしばりによる歯根膜炎、歯周病の腫れ、知覚過敏、詰め物のすき間、副鼻腔炎や親知らずなどが原因のことが少なくありません。

放置すると慢性化します。

この記事では痛みの見分け方、今すぐできる応急処置、受診の目安と治療、再発予防までをやさしく解説。最短で痛みを止め、歯を守る道筋が分かります。

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歯が痛いのに虫歯以外?考えられる主な原因

歯が痛いのに虫歯以外?考えられる主な原因

歯が痛いのに虫歯以外のときは、原因を見落として放置しがちですが、痛みが慢性化したり別の部位に波及したりするリスクがあります。

歯ぎしりによる歯根膜炎、歯周病や歯肉炎の腫れ、象牙質が露出する知覚過敏、そして副鼻腔炎など顔面の炎症が神経を刺激するケースが代表例です。

痛みの質も、噛むとズシンと響く鈍痛、冷たい物でキーンと走る瞬間痛、複数の上の奥歯が一度に痛む放散痛など多彩で自己判断は危険です。

原因を早期に特定して適切なケアを行えば、再発を防ぎながら大切な歯を長く守ることができます。

関連記事:【保存版】歯ぎしりで顎が痛いのを防ぐ方法|歯ぎしりの影響や種類も解説

歯ぎしりや食いしばりが原因で歯が痛むことがある

睡眠中や集中時に上下の歯を強くこすり合わせる「歯ぎしり・食いしばり」は、クッション役の歯根膜に過重な力をかけます。

歯根膜が炎症を起こすと、虫歯以外なのに噛むだけで重い痛みが走ることがあります。

長期間続くとエナメル質に微細なひびが入り、温度刺激にも敏感になります。

朝起きた直後に歯が痛い、頬の筋肉がこわばる、歯の側面に削れた跡がある場合は「力のかけすぎサイン」です。

原因が力なので鎮痛剤だけでは根本解決になりません。

マウスピースで力を分散し、ストレッチや姿勢改善で昼の食いしばりを減らすのが有効です。

歯周病や歯肉炎が原因の腫れと鈍い痛みの特徴

歯周病や歯肉炎は歯を支える組織に慢性炎症を起こし、腫れた歯茎が歯根を圧迫して鈍い痛みを生みます。

初期は出血や口臭程度ですが、炎症が深部に進むと「噛むと重だるい」「歯が浮いた感じ」といった虫歯以外の違和感が目立ちます。

奥歯は歯周ポケットが深くなりやすく、夜間の歯ぎしりと重なると痛みが増幅しやすい部位です。

腫れが強くなるタイミングで頬まで膨らむ、発熱を伴う場合は急性化のサインであり、抗生剤や切開が必要になることもあります。

セルフケアでは柔らかい歯ブラシとデンタルフロスでプラークを除去し、温湿布で血行を促すと痛みの軽減に役立ちます。

知覚過敏や神経性の痛みも虫歯と間違いやすい

冷たい水や甘いものでキーンとしみる場合、象牙質が露出して神経へ刺激が伝わる「知覚過敏」が疑われます。

痛みは数秒から数十秒と短いのが特徴ですが、進行すると神経に炎症が波及し、何もしなくてもズキズキする神経性疼痛に移行します。

レントゲンで虫歯影がなく、しみ止め薬を塗布すると歯が痛い症状が緩和する点が識別の手掛かりです。

初期ならフッ素入り高濃度歯磨剤やコーティング剤で刺激を遮断できますが、歯の削れが大きい場合は樹脂詰めや神経の処置が必要になることもあります。

歯磨き圧や酸性飲料の頻回摂取を見直し、象牙質を守りましょう。

関連記事:歯の神経を抜く痛さはどれくらい?痛みが続く期間・原因・対処法を徹底解説

副鼻腔炎や風邪が影響して歯が痛く感じるケース

副鼻腔は奥歯の根に隣接しているため、風邪や花粉症で副鼻腔炎が起こると炎症が歯根膜へ波及し、歯が痛いと感じることがあります。

特徴は「複数の上の奥歯が一度に痛む」「前かがみになると痛みが増幅する」「鼻づまりや黄色い鼻水を伴う」など、口腔以外の症状とセットで現れる点です。

虫歯以外で歯が痛いときの正しい対処法

虫歯以外で歯が痛いときの正しい対処法

虫歯以外で歯が痛いときに、「薬を飲んで様子を見れば治る」と考えがちですが、痛みをこじらせないためには段階を踏んだ対策が欠かせません。

最優先は歯科でレントゲンや打診による精密診断を受け、痛みの震源を特定することです。

診察を待つ間は冷却や塩水うがいなどの応急セルフケアで炎症を抑え、歯ぎしりが疑われる場合はマウスピースで歯根膜への衝撃を吸収します。

最後にフロス併用のブラッシングや睡眠・姿勢の改善など、生活習慣を整えることで再発を防ぎましょう。

このステップを順に解説し、歯が痛い悩みを短期的にも長期的にも解決へ導く具体策を示します。

自己判断はNG!まずは歯科医院での診断を受けよう

虫歯以外で歯が痛い場合でも、まず歯科医院で原因を特定するのが最短の回復への道です。

医師はレントゲンや打診検査、噛み合わせの分析で歯根膜炎や副鼻腔炎など多面的に確認します。

誤った市販薬の連用は、症状を覆い隠し問題を深刻化させる恐れがあります。

夜間や休日に強い痛みが出たときは、地域の口腔救急センターに連絡して応急処置を受けるか、翌朝の歯科予約が最短の解決策です。

受診時は痛みの時間帯、刺激での変化、服用した薬をメモして持参すると診査がスムーズになります。

長引く痛みを放置するとストレスで噛みしめが強まり悪循環を招くため、早期受診が必要です。

一時的な痛みにはセルフケアで緩和できることも

診察までの間に歯が痛いときは、患部を刺激しない穏やかなセルフケアで痛みをコントロールできます。

まず、頬の外側をタオルに包んだ保冷剤で数分ずつ冷却すると、血流がゆるやかになり神経の興奮が落ち着きます。

常温の塩水でゆっくりうがいをすると殺菌作用で腫れが落ち着き、食べかすを除去するだけでも刺激が和らぐ場合があります。

痛み止めは用量を守って短期間使用し、アルコールとの併用や運動、入浴など血行を高める行為は避けましょう。

セルフケアはあくまで応急処置ですから、痛みが引いても必ず歯科で原因治療を受けるのが回復への近道です。

マウスピースで歯ぎしりをブロックして負荷を軽減

歯ぎしりや食いしばりが原因で歯が痛い場合、寝るときにマウスピースを装着すると負荷を分散できます。

歯科医院で上下の歯型を取り軟性レジンで作るタイプが主流で、市販の汎用品より適合が高く違和感が少なめです。

マウスピース自体が歯ぎしりを止めるわけではありませんが、摩耗や欠けを防ぎ神経の炎症を抑制する防具となります。

装着中は唾液の循環が妨げられるため、就寝前にフロスで歯間清掃し乾燥を防ぐ保湿ジェルを塗布しましょう。

マウスピースは流水と専用洗浄剤で清潔を保つと、虫歯や口臭のリスクを下げるメリットもあります。

変形や破損が見られたら力が想定以上に強いサインなので、早めに歯科で調整してもらうのが大切です。

再発予防のためにできる生活習慣の見直しポイント

虫歯以外で歯が痛いのを慢性化させないためには、毎日のブラッシングと生活習慣をセットで見直すのが欠かせません。

普段使う歯ブラシは先端が細く柔らかめの物に替え、過度な力をかけずに小刻みに動かすと歯ぐきへの負担が少なく済みます。

歯ブラシだけでは歯垢の6割程度しか除去できないため、フロスや歯間ブラシを併用して清掃率を高めましょう。

就寝直前の糖質摂取を控え、寝る前に水で口をゆすぐだけでも細菌の栄養源を減らせます。

免疫力低下は歯周病の再発を招くので、十分な睡眠とバランスの良い食事、禁煙が歯ぐきを守る基盤になります。

ストレス過多は交感神経が優位になり噛みしめが強くなるため、腹式呼吸や軽いストレッチで緊張を解放しましょう。

奥歯が痛いのに虫歯以外の可能性がある原因

奥歯が痛いのに虫歯以外の可能性がある原因

奥歯が痛いのに虫歯以外の原因は、複数の力学的・炎症性トラブルが重なっていることが少なくありません。

就寝中の噛みしめ癖で歯根膜が圧迫され、朝起きると奥歯がジンと重い痛みを感じることがあります。

強いブラッシングや酸性の飲料で象牙質が露出すると、冷たい水や甘いものでしみる知覚過敏になり、歯周病の影響で噛むたびに歯茎がうずきます。

長時間の緊張姿勢で顎関節に負担が集中すると、炎症がこめかみから奥歯へ放散し痛む場所が変わるのも特徴です。

繰り返す痛みを放置すると、骨の吸収や噛み合わせが崩れる原因になりやすいため、早めの対策が奥歯の痛みを守ります。

奥歯の痛みは「噛みしめ癖」や「親知らず」が原因かも

噛みしめ癖で奥歯に強い力が入ると歯根膜が炎症を起こし、噛むたびに鈍い痛みや歯の浮いた感覚が出ます。

就寝時の歯ぎしりは自覚しにくく、朝起きた瞬間に奥歯が痛いと感じるなら要注意です。

筋肉がこわばって頬やこめかみまで重くなることも多く、放置するとエナメル質にひびが入り知覚過敏を併発します。

一方、親知らずが斜めに生えたり半分埋まったりすると隣の歯ぐきを押し、噛む際に鋭い痛みと腫れを引き起こします。

親知らずはブラッシングが届きにくく歯周ポケットが深くなるため、炎症が慢性化しやすい点も厄介です。

痛みが繰り返す場合は抜歯や矯正でスペースを確保した方が長期的に安定し、歯ぎしり対策としてはマウスピースで力を分散させると症状が落ち着きます。

奥歯の知覚過敏は冷たい飲食物が引き金になることも

象牙質が露出した奥歯は冷感や甘いものの刺激を直接受け、冷たい水やアイスを含んだ瞬間にキーンと短い痛みが走ります。

知覚過敏の痛みは数秒から十数秒で消えるのが特徴ですが、何度も繰り返すと神経が敏感になり常時じわじわしみる状態に進みます。

原因は強いブラッシング、歯ぎしりによる微細な亀裂、酸性飲料や柑橘類の摂りすぎなどが重なりやすく、噛む力が強い奥歯ほど露出面積が広がりやすい傾向です。

対応としては、フッ素高濃度配合の歯磨剤や樹脂コーティングで刺激を遮断し、ブラッシング圧を抑えると知覚過敏の改善率が高まります。

酸性飲料を飲んだら水で口をすすぐ、歯ぎしり対策を行うなど生活習慣を見直すことで再発リスクを下げてください。

歯周病が奥歯の歯茎に炎症を起こして痛みを誘発するケース

奥歯周囲は歯列カーブに沿って複雑な形をしているためプラークが残りやすく、歯周病が進むと歯茎がぷっくり腫れて歯根を圧迫し、噛む度に強い痛みが生じます。

歯周ポケットが6ミリ以上になると細菌が酸素の少ない深部で活発化し、膿がたまり口臭や頬の腫れを伴う急性発作を起こすこともあります。

奥歯は噛む力が最も強く、歯ぎしりが加わると炎症が一気に悪化し骨吸収が早まるため、痛みが出たり引いたりを繰り返す場合は早期の歯周治療が不可欠です。

歯科では超音波スケーラーで歯石を除去し、必要に応じてポケット内の歯根面を滑沢にするルートプレーニングを行い、抗菌薬やレーザーで炎症を鎮静化します。

セルフケアではフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシで奥歯遠心面を重点的に磨くと細菌数を大幅に減らせます。

奥歯にかかるストレスが顎関節症を招くこともある

長時間の噛みしめや片側だけでの咀嚼は顎関節に過度な負荷をかけ、関節円板のズレや周囲筋の緊張を通じて、奥歯が痛いと感じることがあります。

顎関節症の初期は口を開けたときのカクンという音や顎の疲れが出ますが、進行すると頬からこめかみに痛みが放散して奥歯の鈍痛が起こるのです。

ストレスや集中時の食いしばりが発症要因のひとつで、デスクワークやスマホ操作中に上下の歯が触れていないか意識するだけでも、症状の軽減につながります。

歯科ではマウスピース療法やかみ合わせ調整、理学療法で筋肉をほぐす対策が行われ、重度の場合は口腔外科で関節洗浄や注射療法が検討されます。

甘いものを食べると歯が痛いのに虫歯じゃない?

甘いものを食べると歯が痛いのに虫歯じゃない?

甘いものを少し食べただけでも歯が痛いのに、検査では虫歯以外と告げられることがあります。

この甘味痛は、象牙質が露出した知覚過敏、詰め物や被せ物のすき間に糖分が染み込む補綴トラブルが原因です。

また、砂糖が酸に変わって神経を刺激する化学反応、ブラッシングや生活習慣の乱れが複合して生じるのが典型です。

痛みはキーンと鋭く走って数秒で消えるものから、ジワジワと続く鈍痛まで幅広く悩まされます。

放置すれば知覚過敏や歯周病が進行して、歯が痛い状態を長引かせる可能性もあるので気をつけましょう。

知覚過敏が引き起こす「甘いものへの反応」とは

甘いものを食べた瞬間に歯が痛い場合、考えられる原因は象牙質知覚過敏です。

象牙質には細い管が多数走り、糖分が触れると浸透圧が変化して液体が動き、内部の神経が刺激されます。

エナメル質の磨り減りや歯茎の退縮で象牙質が露出すると、敏感度が跳ね上がり冷たい飲み物でも痛くなるのが特徴です。

再発しやすい背景には歯ぎしりによるマイクロクラック、炭酸飲料の頻回摂取、硬い毛のブラシでの強い磨きすぎなどが重なりがちです。

対策はフッ素高濃度歯磨剤や樹脂コーティングで細管を封鎖し、就寝時はマウスピースで力を分散、定期検診で露出部の進行をチェックします。

歯の詰め物や被せ物の隙間から沁みるケース

甘味は水より粘度が高く、経年劣化でできた補綴物と歯のわずかなギャップに侵入しやすい性質があります。

接着剤が剥がれてできた微細なすき間に糖液が溜まると、象牙質が直接刺激されしみる痛みや噛んだときの違和感が現れます。

糖分が長く滞留すると二次虫歯になりやすく、見た目ではわかりにくいまま神経炎へ発展することもあるため注意が必要です。

治療は古い詰め物を外し、虫歯以外の有無を確認後、新しいレジンやセラミックで再接着するのが基本です。

しみたらキャラメルやガムなど粘着性の高い甘いものを控え、早めに適合をチェックしてもらいましょう。

糖分による酸性刺激で歯の神経が反応している場合

砂糖は口内細菌によって数分で酸に代わり、歯面のpHを急降下させます。

pH5.5を下回るとエナメル質が溶け始め、象牙質はさらに弱い酸性度で脱灰が進むため、虫歯以外でも歯が痛いと感じる化学的刺激が起こるのです。

間食が多い習慣は酸性時間を長引かせ、知覚過敏と初期虫歯を同時に悪化させるリスクが高まります。

対策は食後や間食後に水で口をすすぎpHを中和、キシリトールガムで唾液分泌を促進し、ダラダラ食べを控えることです。

歯科でのフッ素塗布と再石灰化ペーストの併用も、エナメル質を守る手段となります。

正しい歯磨きで甘味痛の予防と改善を目指そう

甘いものが原因の歯が痛い症状を繰り返さないためには、ブラッシング習慣を見直すことが不可欠です。

歯ブラシの適正圧は150~200グラムで、毛先が広がらない程度のソフトタッチが理想とされています。

強い圧はエナメル質を削り歯茎を下げて象牙質を露出させるため、逆に痛みが悪化するのです。

フロスや歯間ブラシを併用するとプラーク除去率が大幅に向上し、糖分が停滞する時間を短縮できます。

寝る前は高濃度フッ素入り歯磨剤を用い、ブラッシング後のすすぎは1回に抑えて有効成分を残すと再石灰化が進みます。

歯科の定期検診で磨き方の癖や補綴物の劣化をチェックし、プロのクリーニングを受けることで甘いものを安心して楽しめる口内環境を維持しましょう。

歯が痛いのに虫歯以外の原因と対処法まとめ

歯が痛いのに虫歯以外の原因は、歯ぎしりによる歯根膜炎、歯周病の腫れや知覚過敏、副鼻腔炎や親知らずの圧迫など多岐に渡ります。

痛み方やタイミングだけでは判別が難しいため、自己判断せず歯科でレントゲンや打診検査を受けるのが最も現実的な対処法です。

診察までの応急処置としては冷却や塩水うがい、市販鎮痛剤の短期使用が有効で、歯ぎしりが疑われる場合はマウスピースで負荷を分散させましょう。

治療後はフロス併用のブラッシングと間食後のうがい、十分な睡眠とストレスコントロールを習慣化することで、再発リスクを大幅に下げられます。

かかりつけ医の定期検診で、歯石除去と噛み合わせチェックを受ければ、歯が痛い悩みを長期的に防げます。

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 この記事を書いた人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

デンタルオフィス虎ノ門 院長 柳瀬賢人

所属学会・勉強会

経歴

出身高校

  • 愛知県立明和高等学校

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